【応援メッセージ】NPO法人しぶたね 理事長 清田悠代さん

私が中学生の頃、弟の入院する病院では、感染予防のために病棟に入れないきょうだいたちが、保護者の方が入院するお子さんに面会する間、毎日、何時間も、何もない廊下に座って過ごしていました。子どもが不安なときは誰か大人がそばにいてほしい。その気持ちが今も活動の芯になっています。


そして、20年の活動の中で、きょうだいだけでなく、入院している子どもも、付き添いの親御さんも、病棟で働く医療者の方々も、みんなが大変な日々の中で、「治療のためだから仕方ない」「これくらい我慢しなきゃ」と気持ちにぎゅっと蓋をしている姿にふれてきました。


中学生の私が変えようがないと感じていた小児病棟の環境は、たくさんの人の気持ちが集まり、少しずつ、少しずつ、変化しています。さらに、キープ・ママ・スマイリングさんが、ここでぐぐっと「次のステージに進めるよ!」と、力強く旗を振ってくださっていることに心震えます。

病気の子どもも、きょうだいも、保護者の方々も、そして子どもたちの命を守ってくださっている医療者の方々も、みんなが、本当はこうあってほしいと思っている世界に近づく大きな一歩、この瞬間に立ち会えることが幸せです。みんなで思いをつなぎましょう!