株式会社 Halu「IKOUポータブルチェア」

株式会社 Halu代表取締役　松本友理さんからメッセージをいただきました。

世の中には、当事者になってはじめて気づく、見えない社会課題がまだまだたくさんあります。私自身も、息子が脳性まひという障害を持って生まれてきたことで、障害の有無によって子どもたちの生活が隔たれていることにはじめて気づきました。そして、障害児・健常児がともに使えるプロダクト・サービスをつくり交流の機会を生み出すことが、社会に多様性をもたらし、すべての人が生きる喜びを感じられる社会づくりに貢献できると考え起業しました。

今回提供する「IKOUポータブルチェア」は、重さ約3.2kg、ワンタッチで折り畳みが可能で室内外問わず持ち運んで使える乳幼児向けチェアです。外出先では車椅子や専用バギーに座るしかなかった肢体不自由児とその家族の体験から学び開発しました。障害の有無に関わらず座位が安定しない乳幼児が心地よく座れるように設計したシート形状、床置き・大人用の椅子（座席）にも簡単に設置できる仕様で、例えば、病室のベッドの上に設置して、入院中のお子さまの食事サポートなどに使用することも可能です。実際、私たちのスタッフにも、「IKOUポータブルチェアは付き添い入院の必需品」として活用している者もいます。

付き添い入院をする親の負担や過酷な環境は、外部に知られる機会が少なく、だからこそ、キープママスマイリングの皆さん活動のように、その認知を広げ、当事者の声をもとにできる限りの支援を周囲から提供していくことが大切です。

すべての子どもと親たちが自由で前向きに社会参加できる世界の実現を願う仲間として、私たちはキープママスマイリングの活動に共感し、実際に付き添われるご家族の方の負担を軽減できるよう応援してまいります。